熊本マンドリン協会規約・プロフィール

 

熊本マンドリン協会のプロフィール

 1954年(昭和29年)、熊本郵便局(現熊本中央郵便局)で郵政関係職員を中心に松井達喜により創立され、1962年には熊本県庁及び九州産交のマンドリンクラブと合流し、その後社会に開かれました。

 創立以来、定期演奏会の開催、九州マンドリンフェスティバル出演のほか、各地でのボランティア演奏活動を続けながら、国民文化祭参加、紫陽花マンドリンコンサート(宇土市)、NHK美術館コンサート、九州市長会での歓迎演奏、ふれあいコンサート、ミュージアムコンサート(小国町)、JAMコンサート(熊本市現代美術館)、動植物園コンサート、ウィーンギターマンドリンアンサンブルとの共演、モンタナマンドリン協会との交流コンサート等、幅広く演奏活動を行っております。この間、欠かすことなく取り組んでいるボランティア演奏活動に対して、1987年に「緑のリボン賞」が、2003年には(社)「小さな親切」運動本部(東京都千代田区)から「小さな親切実行賞」が、また、2013年には第11回公徳賞が贈られました。

 音楽面では、フレット楽器としてのマンドリンの特徴を考慮した独自のオーケストレーション(=「MOM」)に取り組み、その研究成果は日本マンドリン連盟(JMU)会報に連載され全国に紹介されております。この「MOM」の手法で作曲された「ミューズの森」(甲田弘志作曲)は1999年JMU作曲コンクールで審査員の池辺晋一郎から最高点を得て全国2位に入賞し、JMUから出版された楽譜は海外にも紹介されています。

 これまでの定期演奏会では、指揮に山﨑崇伸先生を迎えて「150人のマンドリンオーケストラによるイタリア讃歌」(1984年)、県出身のテノール・山本康童氏と「イタリア歌曲の夕べ」(1989年)、久永強氏の絵画展と音楽会をドッキングした「絵画と音楽の夕べ」(1990年)、東京都民交響楽団首席フルート奏者・甲田文男氏との「フルートとマンドリンの競演」(1992年)、1993年には宮沢賢治没後60年に合わせた音楽物語「銀河鉄道の夜」(吉岡恭子朗読)を演奏するなど、ユニークな企画にも取り組んで来ました。1988年の音楽物語「よだかの星」(吉岡恭子朗読、甲田弘志作曲)は1989年に宮沢賢治記念館に収蔵されております。

 1994年の創立40年記念「プロとアマ・ボランティアが結んだ音楽会」と題したソプラノの新圭子先生との共演は、その後の活動の大きな励みとなり、「高見久美子とマンドリン」、カルテットミューとの「世界花紀行」、チェロの石垣博志氏との「切手になった愛唱歌」等、多様な企画に取り組み、2004年には指揮に黒葛原潔氏を招き、地元大学等と合同で「マンドリンの祭典・創立50年記念」演奏会を熊本県立劇場コンサートホールで開催しました。

 2010年にはななほし会点訳・安田知博氏の朗読で「よだかの星」を再演し、2011年にはゲストにヴァイオリンの鶴和美氏を迎えて念願の共演が実現し、2013年には賢治没後60年に合わせて伊井純子氏の朗読で「銀河鉄道の夜」を再演しました。2014年にはNHK熊本児童合唱団と共に”天使の歌声と共に”と題して創立60年の「還暦感謝の音楽会」を開催しました。

 2015年は、第40回九州マンドリンフェスティバル(北九州市)で40回連続出演の表彰を受け、また創立60周年記念事業の一環として開催した「マンドリンの祭典」では第57回熊本県芸術文化祭奨励賞を受賞しております。

 2016年の第48回定期演奏会では、宮沢賢治生誕120年、県立盲学校音楽会50年及び常任指揮者甲田弘志の作曲編曲指揮活動40年を記念して、音楽物語「よだかの星(全文朗読付き)」(原作:宮沢賢治、点訳:ななほし会、作曲・指揮:甲田弘志)ほかを演奏しました。