雀通り猫の館の 花たち
 

ハクモクレン

 雀通り猫の館を代表する花です。

 例年12月になると、葉が落ちる前から
つぼみが見え、2月下旬に一斉に開きます。

 その花を狙って、ヒヨドリが来ます。

 花びらには甘みがあるのかもしれません。

 (撮影は、町内在住のカメラマンさん。)

キングサリ(ゴールデンチェーン)

 黄色い藤の花という意味でキバナフジとも呼ばれます。イギリスのバーンズリーハウスという庭園には、50mも続くキングサリの黄色いトンネルがあるとか。当館の、初代キングサリは寿命を終え現在は2代目。初代の種から育った3代目も控えています。(5月撮影)

リキュウバイ(利休梅)

 リキュウバイは、サクラやウメほど広く知られてはいませんが、その純白な姿には気品があります。

 名のとおり、茶花としてよく使われるそうです。

 例年、梅に遅れて、3月になって開きます。

アメリカハナミズキ

 明治45年に尾崎東京市長がアメリカにサクラを贈ったお礼として、このアメリカハナミズキが贈られたそうです。身近なところでは、熊本市議会棟北側や、辛島公園のアメリカハナミズキが奇麗です。

 管理人はこの木の名を「アメリカの花見好き」と覚えましたが、ハナミズキはもともとヤマボウシの仲間だそうです。(4月撮影)

ロウバイ

 正確には、ソシンロウバイという種類です。

 例年1月、葉が出る前に、香気ある黄色い花を咲かせます。葉の表面は固くてざらつき、夏以降は繁るに任せているため、地域ネコにとっては、安心の隠れ場所のひとつに。

ウメ

 ウメには300以上の品種があるそうですが、当館のウメがどの種類に属するのかは、

分かりません。

 つぼみの頃は強い紅色で、メジロが下見にやって来ます。咲くと写真のように淡いピンク色に。(2月撮影)

ムクゲ

 当館のムクゲは、白一重です。

 花は1日でしおれますが、次から次へと開くため、1日花とは気がつかないほどです。

(撮影8月)

コデマリ

 いただいた小さな枝を地面に挿していたところ、今では立派に大きくなりました。

 冬の寒さが少し和らぎ始めると、枯れたような枝先に、早くも春の気配を感じさせます。

(撮影4月) 

オトメツバキ

 満開の時期、夜は、この木の周りがうっすらと明かるくなります。

 オトメツバキには、メジロもヒヨドリも寄り付きません。(2月撮影)

ツツジ

 花の数が、多い年と少ない年が、不規則にやって来ます。

 (5月撮影)

カイドウ

 鎌倉の妙本寺にあったカイドウの銘木を愛で、枯死するまで花見を欠かさなかったという小林秀雄は、そのカイドウの特徴ある枝ぶりを「銘木の名に恥じぬ堂々とした複雑な枝ぶりの、網の目のように細かく分かれて•••」と「中原中也の思い出」の中で紹介しています。この花が咲くたびに、小林と中原と、長谷川泰子との複雑な関係を、想像してしまいます。管理人が見た下諏訪の丸屋旅館のカイドウも、大きくて立派でした。

                   (4月撮影)

月下美人

 昭和天皇ゆかりの花。

 深夜に花開き、数時間後の夜明け前にはしぼんでしまう、純白の不思議な花です。

レンギョウ

 いただいたレンギョウの挿し木から、すっかり大きくなりました。

 (4月撮影)

ガクアジサイ

 背丈は余り伸びませんが、枝が球体状に広がり大きくなるため、狭い当館では少し可哀想です。しかし毎年、沢山咲いてくれます。

 (5月撮影)

アオキ

 雌雄異株で、花は目立ちません。

 名のとおり、葉の色を楽しむ木とか。

 当館では、初代も2代目も葉が黒くなる病気で枯れてしまい、このアオキも今はありません。

 (4月撮影)

キンモクセイ

 花が目立たないため、その芳香で咲いたことを、先に知ります。

  (9月撮影)

カンノンチク

 珍しく、カンノンチクの花が咲きました。
 咲いたのは撮影時一度きりで、その後は

咲く気配がありません。

ヤツデ

 ヤツデには、アリがよく来ます。
 ヤツデ(=八手)という名ですが、
大きくなると9裂する葉もあります。
 ヤツデの実を、ウグイスやヒヨドリ
が食べるのを見かけました。

ライラック

 渡辺淳一の「リラ冷えの街」で、ライラックはフランス語ではリラと発音することに、気が付きました。

 ライラックは、マロニエと共に管理人の憧れの木です。

 (4月撮影)

ウツギ

「夏は来ぬ」で歌われる「卯の花」がこのウツギです。旧暦の卯月に咲くから卯の花、幹の中心が空っぽだから空木(うつぎ)と呼ばれるようになったそうです。当館のウツギはバイカウツギという種類で、かすかに初夏の香りがします。(5月撮影)

ワビスケ

「秀吉の時代、朝鮮半島から侘助という人が持ち帰ったことから、この名が付いた」と立原正秋の小説の中で紹介されていましたが、本当でしょうか?
            (2月撮影)

エゴノキ
 山でよく見かける木です。最近は庭木としても好まれるとか。名の由来は実がエグイからとも。そういえば、花の後の白い実は、ヒヨドリも食べません。市内では、出田眼科病院玄関前に、大きなエゴノキがあります。(5月撮影)

マツ
 目の高さより上にあり、もともと目立たないため、よく見ないと花に気が付きません。(4月撮影)

クジャクサボテン
 葉や花の形は月下美人と似てますが、昼夜に関係なく、数日間開いています。

センリョウ
 鳥がタネを運んできました。(1月撮影)
 

マンリョウ
 センリョウ(千両)は葉の上に実が
突き、マンリョウ(万両)は葉の下に
実が付きます。マンリョウも鳥がタネ
を運んできたものです。(1月撮影)

ムラサキシキブ
 小さい花です。実も小さくて気づかないうちにヒヨドリに食べられてしまいます。タネも蒔いた覚えがないの別の場所で、いつの間にか育ったりしています。育てているのは実はヒヨドリなのです。(6月撮影)

ツゲ
 種から育ったツゲ。小さうちは
トゲが多いのは、身を守るためなのでしょう。大きくなって初めての花です。(4月撮影)