賢治生誕120年記念 音楽物語 よだかの星(全文朗読付き)ほか
賢治生誕120年記念 音楽物語 よだかの星(全文朗読付き)ほか
2016年10月20日(木) 19:00 開場 19:30 開演 20:45 終演予定
熊本県立劇場コンサートホール
ゲスト
朗読 : 安田 知博
ヴァイオリン : 龍野 マリエ
チェロ : 龍野 しずく
ピアノ : 藤本 史子
コンサートマスター : 福屋 篤
(ゲストのプロフィール等はこちら)
入場料:1,000円(全席自由席)
入場券取扱(8月以降)
熊本県立劇場・熊日プレイガイド(びぷれす地階)・西野楽器店・
大谷楽器・草葉楽器・長崎書店・長崎次郎書店・ art channel・
蔦屋書店熊本三年坂チケットカウンター・宇土シティモール・
やつしろハーモニーホール ・ミック・荒尾総合文化センター・
サンリブシティくまなん(=9月から取扱)
メールでのお申込 → メール受付
電話でのお申込 → 096−383−5714(事務局・緒方)
プログラム
第1部 マンドリンのための「四季」第1集(甲田弘志編曲) ほか
イントロ → 春よこい → 海 → まっ赤な秋 → お祭り → 雪 → コーダ
第2部 コンラート・ラテに捧げるピアノトリオ(甲田弘志作曲)
ヴァイオリン:龍野マリエ、 チェロ:龍野しずく、 ピアノ:藤本史子
第3部 音楽物語「よだかの星」(全文朗読付き)(甲田弘志作曲)
原作:宮澤賢治、点字:点訳ボランティアグループななほし会、
朗読:安田知博、ゲストコンサートマスター:福屋篤、指揮:甲田弘志
宮澤賢治生誕・・・・・120年記念
県立盲学校寄宿舎音楽会・50回記念
甲田弘志作曲編曲指揮・・40年記念
熊本マンドリン協会
第48回定期演奏会
主催:熊本マンドリン協会 協力:点訳ボランティアグループななほし会
後援:熊本県文化協会 熊本県教育委員会 熊本市教育委員会 熊日 NHK熊本放送局 RKK TKU KKT FMK、KAB
FM791 九州・沖縄作曲家協会 (学校法人)九州音楽学園 (一般社団法人)日本マンドリン連盟 熊本マンドリン協会会友会
コンラート・ラテに捧げるピアノトリオ
ペーター・シュナイダー著「せめて一時間だけでも」とアニタ・ラスカー=ウォルフィッシュ著「チェロを弾く少女アニタ」に強い衝撃を受けて作曲。
コンラート・ラテはポーランド生まれのユダヤ人。”水晶の夜”以降始まる強制収容所送りを逃れ、音楽を求める熱い情熱から彼はなんとナチス政権下のベルリンに潜伏。ゲシュタポによる監視と密告が横行する恐怖の中、ラテはもちろん命がけ。彼の毎日の地下生活を支える普通の市民も命がけ、彼に音楽を教える先生も命がけでした。
戦後、奇跡的に生還したラテは、トマス・マンからの米国移住の勧めも断り「命がけで手を差し伸べてくれた人たちがここにいるからこそ」とドイツに留まって、ベルリンバロックオーケストラを設立し、助けてくれた多くの市民のために、生涯をかけて音楽で恩返しを果たしました。
ラテがピアノ、妹ガービがヴァイオリン、ガービの友だちのアニタがチェロを演奏して音楽を楽しんだ子供時代もあったあったことから、ピアノトリオのスタイルで作曲されたものです。
楽譜は(株)マザーアースから出版。
よだかの星(全文朗読付き)
心やさしいよだかは、醜いという理由だけでみんなから「鳥の仲間のつらよごし」と嫌われ苛められています。その上、よだかという名前の中に「タカ」という名が使われていることが気に入らない鷹は、「改名しないと掴み殺すぞ」とよだかに迫るのです。
よだかは夜空を飛んで口を大きく開き、飛び込んで来る羽虫を食べることで生きています。一匹の甲虫がよだかの喉でもがいたとき、自分自身が多くの虫の命を奪って生きていることに気が付き、「どきっ」として泣きながら空を巡ります。悲しみの極みの中、もう何も食べないで「遠くの空の向こうに行ってしまおう」と決意したよだかは・・・・・・・。
「よだかの星」は、当時第一級の科学的知識を持ち、同時にキリスト教や仏教(とりわけ法華経)にも通暁して、38歳で亡くなる前日まで利他に生きた宮澤賢治の不思議な作品です。小説では決して伝えることができない、童話だからこそ言える、童話でなければ語ることができないお話。
音楽は冒頭でよだかの鳴き声が流れ、続いて賢治が書き残した讃美歌風を経て、朗読が始まります。登場する生きもの等がそれぞれ特徴あるテーマで示され、物語の進行に合わせてテンポを調整しながら、切れ目なく演奏されます。朗読と音楽が響き合って普遍的なテーマに迫る賢治の世界。
点訳ボランティアグループななほし会による全文の点字翻訳で、宮澤賢治生誕120年を記念した企画です。
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第58回熊本県芸術文化祭参加事業